冨田久美 雑記

のんびりマイペース雑記です。音楽の事、美味しい事、その時々に感じた事を記します。

変な大人

ふっと思い出した。
子供のとき、合唱団に足掛け3年程いたことがある。

その時、私たちを指導してくれる主な先生が2人いた。
一人の先生は、主に「発声」とコーリューブンゲンやコンコーネ
読譜の練習?)を見てくれた。
この先生は、見た目も「声楽家」という感じで
話す時も、素敵に響く声だった。

そして、もう一人の先生は、合唱曲をタクト振って
導いてくれた。
このF先生が、今思い出しても面白い!
タクトを振り出すと、一心不乱になって
髪の毛振り乱し(この当時では、めずらしく髪が長かった)
私たちがパート別に入るところでは、「それっ」と
いわんばかりに目をむくし。
タクトは、持ち手がコルクで、その先はプラスチック
だったので、振りながら、楽譜立てにぶつけて
どんどん短くなってゆく。

なんだか、よくわからないけれど、この先生の熱意の
ようなものが子供心に面白くて、すんごく楽しかった。
で、今から思うに、私の唄うという事の原点だ。

皆で声を合わせる、それが一つになってグルーブ
するスリル!そして、この頃何度か唄っていて
背筋が、ぞぞぞ とした事も忘れられない~。

どうみても、おじさんにしか見えなかった発声の
先生も「イタリアで、もう一度勉強したい」と
言って旅立ってしまったっけ。

そのときは、変な大人がいるなぁ と思っていた私。

でも、もしかしてこの頃は、生徒達に
「変な先生だなぁ」と思われてるのは、私かも。